アルジェリア国旗 なぜ三日月と星?ナイジェリアとの関係は?
アルジェリアは、派手な色使いの多いアフリカ諸国の国旗の中ではシンプルな印象です。
そして、真ん中に三日月と星があります。
三日月と星は、アフリカのいくつかの国々やアジアなどほかにも採用している国があります。
どのような共通点があるのだろうか?などを調べてみました。
アルジェリア国旗の三日月と星は、イスラム教にちなんだものです。
そのため、アフリカに限らずアジアのあちこちでもマレーシアのように国旗に使用している国がいくつかあります。
特に三日月がイスラム圏にとっては重要な意味を持つマークとなっています。
例えば、赤十字のマークについて。
イスラム圏にも赤十字の団体はありますが、マークは赤新月が代わりに使われています。
実は、現在赤十字のシンボルマークは3つあります。
十字架は言うまでもありませんが、三日月がイスラム圏。
その他何らかの理由で今まで赤十字に参加できなかった国々が新たに参加する時のクリスタルマークが新たに採用されました。
クリスタルマークの真ん中に国章を入れることもできます。
イスラム圏の国々は、赤十字の活動自体には賛同はしてもこのマークが受け入れがたかったという事情がありました。
というのは、十字のマークというのは昔の十字軍をイメージさせるものだったからです。
聖地エルサレム奪還という名目でイスラム諸国を侵略して虐殺をおこなったキリスト諸国の十字軍のマークを使いたくはないということで、イスラム教のシンボルである三日月を使っています。
また、赤十字の代わりに赤三日月という名称に変えています。
過去の歴史や宗教上の理由ではあっても、赤三日月のマークには国際人道支援活動には参加しますというイスラム諸国の思いが込められていて、素敵だなと感じました。
アフリカには多民族国家が多いのですが、アルジェリアは国民の約80%がアラブ人、20%がベルベル人を占めています。
ベルベル人は厳密には4つほどのグループに分かれるものの、そのほとんどがイスラム教徒です。
このように、アルジェリアはアフリカを代表するイスラム国家のひとつです。
そのため例えばイスラム法に基づいた家族法の下で、一定の条件がつくものの一夫多妻制が合法とされています。
それは、笑点の林家木久扇師匠がよく使っているネタです。
そういえば、国旗もどちらも緑が目立ちます。
姉妹都市なんてあるくらいだから、なにか関係があるんでしょうか?
調べてみたところ・・・・
全然関係ありませんでした!(木久扇師匠残念!)
まず、アルジェリアの国名の由来についてです。
アルジェリアは元々国土の大半をサハラ砂漠が占めています。
そのため、昔から北部の地中海沿岸にほとんどの人たちが住んでいます。
首都のアルジェも北部の地中海沿岸に位置します。
アルジェとはアラビア語で「ジャザイール: 島々」を意味します。
7世紀ごろに、アラブ人が海岸の島に街を築いたことがきっかけとされています。
アラビア語ではアルジェリアも同じ意味です。
それに対して、ナイジェリアは国内のニジェール川から採られています。
隣国にもニジェールという国があるので同じ地域を指してしまうのですが、独立した時に宗主国が異なっていたので独立も別々となりました。
どうやら独立後にもめて分裂したわけではなかったようです。
独立当時のアルジェリアは社会主義国でした。
アフリカには意外に社会主義国がありました。
アルジェリアもそうですが、そういう国には国営企業なるものがドンドンできます。
うまく機能すれば、貧富の格差対策になるかもしれませんが、結果的に経済政策が行き詰ってしまいました。
それでも日本は同年にアルジェリアの独立を承認しました。
アルジェリアは隣国モロッコとは仲が悪くて、国境を封鎖しているくらいです。
それ以外の国々とは紛争などが無く、原油や天然ガスの天然資源も豊富です。
この国がそばにあったら、日本のガソリン価格や電気代やガス代は相当安くなって助かるくらいです。
日本は独立後から様々な形でアルジェリアを支援してきました。
しかし、1992年の国政選挙でイスラム原理主義政党が大勝したことをきっかけに国内情勢が不安定になりました。
その後軍部主導のクーデターや、軍とイスラム原理主義過激派との内戦が勃発して国家非常事態宣言が出された状態が長く続きました。
一時的に治安回復の兆しが見えたものの、アルカイダなどによるテロが相次いだことで、国家非常事態宣言は2011年にようやく解除されました。
その間日本は一時的に人的派遣を中断していました。
2000年代に入ってからの人的派遣では、環境問題への対応についての技術的支援も増えています。
あまり知られていませんが、アルジェリアは、地震国です。
アルジェリアに限った事ではありませんが、日本と親密な国には内戦など起きずに発展が続いてくれることを願ってやみません。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/algeria/index.html
https://www.sarago.co.jp/nfhtm/dz.html
http://www.ntv.co.jp/sho-ten/02_week/081019/week_02.html
そして、真ん中に三日月と星があります。
三日月と星は、アフリカのいくつかの国々やアジアなどほかにも採用している国があります。
どのような共通点があるのだろうか?などを調べてみました。
執筆:世界史好きのittetsu
アルジェリア国旗の三日月と星はどんな意味?
アルジェリア国旗の三日月と星は、イスラム教にちなんだものです。
そのため、アフリカに限らずアジアのあちこちでもマレーシアのように国旗に使用している国がいくつかあります。
特に三日月がイスラム圏にとっては重要な意味を持つマークとなっています。
例えば、赤十字のマークについて。
イスラム圏にも赤十字の団体はありますが、マークは赤新月が代わりに使われています。
実は、現在赤十字のシンボルマークは3つあります。
十字架は言うまでもありませんが、三日月がイスラム圏。
その他何らかの理由で今まで赤十字に参加できなかった国々が新たに参加する時のクリスタルマークが新たに採用されました。
クリスタルマークの真ん中に国章を入れることもできます。
イスラム圏の国々は、赤十字の活動自体には賛同はしてもこのマークが受け入れがたかったという事情がありました。
というのは、十字のマークというのは昔の十字軍をイメージさせるものだったからです。
聖地エルサレム奪還という名目でイスラム諸国を侵略して虐殺をおこなったキリスト諸国の十字軍のマークを使いたくはないということで、イスラム教のシンボルである三日月を使っています。
また、赤十字の代わりに赤三日月という名称に変えています。
過去の歴史や宗教上の理由ではあっても、赤三日月のマークには国際人道支援活動には参加しますというイスラム諸国の思いが込められていて、素敵だなと感じました。
なぜ三日月と星を採用したのか?
最初に結論を言いますと、アルジェリアの国民のほとんどがイスラム教徒だからと思われます。アフリカには多民族国家が多いのですが、アルジェリアは国民の約80%がアラブ人、20%がベルベル人を占めています。
ベルベル人は厳密には4つほどのグループに分かれるものの、そのほとんどがイスラム教徒です。
このように、アルジェリアはアフリカを代表するイスラム国家のひとつです。
そのため例えばイスラム法に基づいた家族法の下で、一定の条件がつくものの一夫多妻制が合法とされています。
「アル」ジェリアと「ナイ」ジェリアの関係は?
アルジェリアについて、昔から気になっていることがあります。それは、笑点の林家木久扇師匠がよく使っているネタです。
木久扇, 当デパート主催のアルジェリア物産店は臨時休業致します。アルジェリアとナイジェリア。
歌丸, 何があったの?
木久扇, もう品物がナイジェリア。
そういえば、国旗もどちらも緑が目立ちます。
姉妹都市なんてあるくらいだから、なにか関係があるんでしょうか?
調べてみたところ・・・・
全然関係ありませんでした!(木久扇師匠残念!)
まず、アルジェリアの国名の由来についてです。
アルジェリアは元々国土の大半をサハラ砂漠が占めています。
そのため、昔から北部の地中海沿岸にほとんどの人たちが住んでいます。
首都のアルジェも北部の地中海沿岸に位置します。
アルジェとはアラビア語で「ジャザイール: 島々」を意味します。
7世紀ごろに、アラブ人が海岸の島に街を築いたことがきっかけとされています。
アラビア語ではアルジェリアも同じ意味です。
それに対して、ナイジェリアは国内のニジェール川から採られています。
隣国にもニジェールという国があるので同じ地域を指してしまうのですが、独立した時に宗主国が異なっていたので独立も別々となりました。
どうやら独立後にもめて分裂したわけではなかったようです。
アルジェリアと、周辺国や日本との関係は?
アルジェリアは1962年に独立しました。独立当時のアルジェリアは社会主義国でした。
アフリカには意外に社会主義国がありました。
アルジェリアもそうですが、そういう国には国営企業なるものがドンドンできます。
うまく機能すれば、貧富の格差対策になるかもしれませんが、結果的に経済政策が行き詰ってしまいました。
それでも日本は同年にアルジェリアの独立を承認しました。
アルジェリアは隣国モロッコとは仲が悪くて、国境を封鎖しているくらいです。
それ以外の国々とは紛争などが無く、原油や天然ガスの天然資源も豊富です。
この国がそばにあったら、日本のガソリン価格や電気代やガス代は相当安くなって助かるくらいです。
日本は独立後から様々な形でアルジェリアを支援してきました。
しかし、1992年の国政選挙でイスラム原理主義政党が大勝したことをきっかけに国内情勢が不安定になりました。
その後軍部主導のクーデターや、軍とイスラム原理主義過激派との内戦が勃発して国家非常事態宣言が出された状態が長く続きました。
一時的に治安回復の兆しが見えたものの、アルカイダなどによるテロが相次いだことで、国家非常事態宣言は2011年にようやく解除されました。
その間日本は一時的に人的派遣を中断していました。
2000年代に入ってからの人的派遣では、環境問題への対応についての技術的支援も増えています。
あまり知られていませんが、アルジェリアは、地震国です。
アルジェリアに限った事ではありませんが、日本と親密な国には内戦など起きずに発展が続いてくれることを願ってやみません。
Special Thanks : 参考記事・文献
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%82%A2https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/algeria/index.html
https://www.sarago.co.jp/nfhtm/dz.html
http://www.ntv.co.jp/sho-ten/02_week/081019/week_02.html